第4回|リーチ後の和了率と放銃率|“踏み込む一手”を確率で考える

麻雀の確率で読み解くシリーズ

1. リーチは“踏み込むか、見送るか”の選択

リーチをするか、しないか。
その判断は、直感だけでなく、待ちの形・巡目・他家の状況を総合的に見て決められます。

リーチを宣言した瞬間、もう後戻りはできません。
アガれる可能性がある反面、放銃(他家に当たる)リスクも同時に生まれます。

序盤ではまだテンパイしていない人が多く、放銃することはほとんどありません。
しかし局が進むにつれ、各プレイヤーがテンパイに近づき、
放銃の確率も少しずつ上がっていくのです。

リーチは、攻撃手段のひとつでありながら、
他家の手を止めたり、警戒させる効果もあります。
確率だけでなく、心理的な影響も含めた一手なのです。


2. リーチ後の和了率の目安

リーチ後にアガリ(ツモまたはロン)に至る確率は、
待ちの形によってはっきりと差が出ます。

待ちの形和了率(平均)備考
リャンメン待ち約25〜30%有効牌(待ち牌)が最も多い形
シャンポン待ち約18〜22%枚数は中間で、状況次第では強力
カンチャン・ペンチャン待ち約13〜17%有効牌が少なく、アガリに届きにくい
タンキ待ち約10〜15%少数勝負。引ければ印象的な一手に

リャンメン待ちでは3〜4回に1回のアガリが見込めますが、
タンキやペンチャンではその半分ほど。
待ちの形の違いが、そのままアガリ率の差として現れます。


3. 放銃率と“確率のリスク”

リーチをかけると、他家の攻撃を避けられません。
そのため、**放銃率(他家に当たる確率)**は平均でおよそ10〜15%。

リーチとは、「アガリ30%」と「放銃15%」のあいだで勝負する行為。

放銃率は、局が進むほど上がっていきます。
終盤では他家のテンパイ率が高く、
リーチを受ける側にとっては、より危険な局面になります。

どちらを取るか──
リーチで踏み込むか、それとも見送るか。
その判断材料のひとつが、アガれる確率です。


4. 巡目と待ち形で変わる和了率

同じ形でも、リーチする巡目によってアガリ率は変化します。
早い巡目ほど山に有効牌が多く、遅くなるほどツモの機会が減っていきます。

巡目リャンメンシャンポンカンチャン・ペンチャンタンキ
6巡目(早リーチ)約35%約25%約20%約15%
9巡目(中盤)約28%約20%約17%約12%
12巡目(終盤)約22%約17%約14%約10%

5. リーチは“確率を選ぶ”一手

リーチは、アガれる確率と放銃するリスクを理解して選ぶ一手です。

この二つの確率を知っておくことで、
リーチをするタイミングをより適切に判断できるようになります。

局が進むにつれて変わる確率を意識すると、
一打一打の判断をより考え、丁寧に打つようになるでしょう。


まとめ:リーチ後の確率が教えてくれること

  • リャンメン待ちの和了率は約25〜30%、タンキでは約10〜15%
  • 放銃率はおよそ10〜15%、巡目が進むほど上昇
  • どの巡目でもリーチは脅威
  • リーチは、アガれる確率と放銃するリスクを理解して選ぶ一手

次回予告

次回は「中盤の確率を読む」。
山が残る中盤、手の伸びやすさに潜む確率の“上振れ・下振れ”を見ていきます。